プロジェクト目標の意識統一が重要-グレッタ・ペクル氏
グレッタ・ペクル氏の肩書きには「プロジェクトマネージャー」という言葉はありませんが、彼女の仕事が複雑なプロジェクトの連続であることは明らかです。これらの同じプロジェクトに「学際的な」と「国際的な」を少し散りばめると、グレッタ氏が監督、管理、または参加するプロジェクトの種類がさらに明確になります。
グレッタ氏は気候変動生態学の専門家です。彼女はタスマニア大学の准教授兼ARCフューチャーフェローであり、海水温の上昇に伴って海洋の生物種に何が起こっているのかを研究しています。収集されるデータの量を増やすために、彼女は何千人もの遊漁者、スキューバダイバー、ボート乗り、ナチュラリストの助けを借りました。「シチズンサイエンス」モデルは、レッドマップ(Range Extension Database and Mapping Project)と呼ばれています。
グレッタ氏の仕事は間違いなく並外れたものですが、多くのお客様の仕事と共通する特徴は、プロジェクトを効果的に管理できることが、より大きな目標や願望をうまく達成するために不可欠であるということです。
Q: プロジェクト一般に、意識統一とはどのような意味を持ち、なぜ重要なのでしょうか
ペクル氏: 全員の認識を一致させることです。私はさまざまな学問分野の人々と仕事をしているので、同じ単語やフレーズ、あるいは特定の研究アプローチの説明でさえ、部屋にいる人によってまったく異なる意味を持つことがあります。意識統一とは、共通のビジョンを生み出したり、伝えたりすることです。
Q:Corel と MindManager が行った調査によると、失敗したプロジェクトの約半数は、意識統一の欠如が原因で失敗しています。あなたの経験ではどうでしょうか
ペクル氏:納得できます。正直なところ、私たちのプロジェクトで「失敗」したプロジェクトは思いつきませんが、いくつかのプロジェクトが他のプロジェクトよりも困難だった場合、振り返ってみると、私たちが苦労していたのは意思統一が欠けていたことがわかります。
Q: プロジェクトの目的と方向性についてメンバーの足並みをそろえる上で、どのような課題に直面しましたか
ペクル氏:言語に関係していることもありますし、さまざまなグループが特定のフレーズや用語に深く結びついていますが、本質的には同じことを意味しています。
Q:プロジェクトの実施段階で、意識統一の欠如がどのような問題を引き起こす可能性がありますか
ペクル氏: 時には、目標の整合性が本当に欠けていることもあります。私は、資金提供者、リソース管理者、業界が、プロジェクトから異なる結果を望んでいる(しかし、同じ結果を望んでいると考えていた)プロジェクトに関わったこともあります。しかし、その逆もあり、同じことを説明するために異なる言葉を使用しているため、何か違うものを望んでいると思っていましたが、それを紐解いてみると、実際には同じことを望んでいることもありました。
Q: MindManager で、チームメンバーとブレインストーミングや、プロジェクト設計していますか。もしそうなら、どのようなプロセスにしたがっていますか
ペクル氏:はい。まず、中央のボックスに絶対的な主要な目標や目的を入れ、次に要素を追加し (製品では「ブレインストーミング」テンプレートです)、アイディアやコンセプトを論理的な順序で並べ、その後、すべてを解き明かし、詳細を追加します。
Q: ブレインストーミングやプロジェクト設計の段階でチームメンバーを巻き込み、アイディアを提供することで、チームやプロジェクトへの賛同や協力体制を強めることができるでしょうか
ペクル氏:もちろんです。重要なのは、人々が文字通り、あなたがどこに、どのようにアイディアを入れたかを「見る」ことができるということです。
Q: グループブレインストーミングは、チームメンバーがプロジェクト全体の文脈の中で自分の役割をよりよく理解するのに役立ちますか
ペクル氏: そうですね。研究所のプロジェクトの例では、若い研究所のメンバーに、誰もが貢献できるものを持っていること、そして「トップダウン」のレシピに従うようなアプローチではないことを理解させることができると思います。チームメンバーは、全員の貢献が重要であることを確認できます。
Q: プロジェクトの開始時にチームの足並みがそろっていると、遂行でどのような違いがありますか
ペクル氏:全然違います。プロジェクトの途中で意識統一をはかり、当事者意識を持ってもらうのは、はるかに困難です。
Q: プロジェクトの目的と実践に関してチームの足並みをそろえることに課題を抱えているプロジェクト管理者に、アドバイスはありますか
ペクル氏: マインドマップ作成ソフトを使うことをオススメします。自分の思考プロセスを明確にするのに役立ったり(内面の意識統一とでもいうべきか)、ペアで集中的に一緒に作業したり、大きなグループで作業したりと、さまざまな場面で役に立ちます。
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